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「フレームアームズ・ガール」を見終えた感想

フレームアームズガール

例によってAmazonプライムで見ました。時々作品が入れ替わるのでずっと見られるかはわかりませんが、他の作品も多く配信されているのでよろしければどーぞ。

動機

そもそもなぜ見ようと思ったのかと言えば、近所のしまむらで、コラボしたTシャツがめっちゃ売れ残ってて300円で売ってたんですね。
しまむらもコラボする相手を選べよ!と思いつつも、2期制作決定だそうなので、人気があるのかないのか、面白いのか面白くないのかどっちなん?
こりゃ自分で見て判断するしかないかーと言うわけです。

ざっくりとどんなアニメか

フレームアームズガール(以下FAガール)の轟雷がライバルとの戦いや女子高生、源内あおとの日常生活や他のFAガールとのバトルを通して感情やらなにやらを学んで、成長していくというストーリー…でだいたいあってますよね?
もっと、かなりゆるーいお話ですが。

無理やり一言で表すと、日常の中に非日常をねじ込んだ日常系ゆるふわ時々バトルアニメ。
戦った相手はみんな仲間!という明るく前向きで闇がほとんどないお話でした。

バトルモノ?

強そうな女の子がたくさん出てくるので、一見バトルモノのようにも見えます。
ただ、バトルモノとして見てしまうと、序盤の戦闘シーンはワンパン展開であっさり過ぎであまり熱くない。
アーキテクトとのバトルは他のバトルとは違…う…んだけど最後はやっぱりワンパン展開。
ラスボス、フレズヴェルクとの戦いでの戦闘描写は尺も長く、よく動くなーとは思いましたが物足りない。

バトルはご都合主義的な部分が多く、きれいなバトル過ぎて戦っている感は薄いです。
見た目が武装した女の子なので、血なまぐさいとか、硝煙の香りとか泥臭さみたいなのは不要なのかもしれません。
全体的に見てバトルは本筋ではないです。

マニアックすぎ

がっつりコトブキヤがらみなので、ところどころにプラモネタが入るのは個人的には好印象ですが、興味がない人には厳しそう。
プロモーション的な位置づけもあるとは思いますが、ガンダムと違ってずいぶんダイレクトな出し方してきたなぁという感じ。
そんなニッパーについて熱く語られても…ねぇ…気持ちはものすごく良くわかる、わかるぞー!
片刃ニッパー、良いらしいですよね。使ったことないので使ってみたい。

わかりやすいキャラクター

キャラは全体的にきちんと役割が分かれていてわかりやすかったです。
バーゼは特にとんがっていて、キャラと声優さんが合っていてとてもかわいらしかった。
最初は杏の声の人かと思って、調べてみたら違ってた。
押しとアクの強いキャラが多いので、スティ子やアーキテクトは少々割りを食ってる感じもありますが、どのキャラクターもかわいらしいです。

ただ、CGとセルの描画が混在するお話があるんですが、セル描画のときのFAガールが別人に見えて、え?コレ誰だっけ?ってなる。
後半の温泉回は髪型も変わってたので特にわかりにくかった。

CG描画の方が好みですが、セル描画じゃないと表現できないこともあるんでしょうね。
CGとセルで別人に見えることをうまく使った(?)、FAガールとあおが同級生になるお話はなるほどーと思いました。
…が、やっぱり最初誰が誰だか全然わかんなかった。

ストーリー展開

女の子(FAガールも女の子と定義すれば)しか出てこないので、安心して見てもらって全然OKだと思います。
戦う話かと思いきや、基本的にかわいらしい女の子がキャッキャウフフする話です。
轟雷とあおの出会いから、バトルを繰り返して増えていく仲間、そんな中で成長していく轟雷。
バトルは適当、日常がメインで話は進んでいきます。ゆるい感じで。
実は序盤で強く印象に残っている話はほとんどないんですよね。

ストーリー半ばでフレズヴェルクが登場し、始めての敗北を喫した轟雷。一気にシリアスな展開になるか、と思いきや相変わらずのゆるい展開。
でも明確な敵、というか目標ができて仲間の気持ちは次第に収束していく。ゆるく。
フレズも戦闘狂の孤高の敵キャラとしてではなく、相手がいるからバトルができる、きっとわかり合えると思わせてからの圧倒的戦闘力と悪役キャラへのチューニングを済ませて真のラスボスとしての再登場。
暴走したフレズに苦戦しながらも、みんなの力を合わせて勝利を掴むという熱い展開…なんですが、どこかゆるい。

最後に別れが待っている…んですが、轟雷とあおは別れるどころかより強い絆で結ばれて、他のFAガールたちが旅立つという展開。
日常系だからこのままゆるふわで終わるのかと思ったら、案外きっちりと「成長」という部分を描いて締めくくられます。
でも、最後にFAガールでコンサートしちゃうところとか、キャラ推し、プラモもみんな買ってね!ってところがちょっと嫌らしい。

あと、2期作る気がみなぎりすぎてる最後。こんな終わり方、最初から2期ありきじゃないですか。
ホラー映画でスタッフロールの後にゾンビの手が墓から出てきておしまい、みたいな。

総括

FAガールのバトルを描きたかったのではなく、日常の中で経験したこと、感じたことをバトルに昇華して、FAガールたちとあおが成長していくストーリーを描きたかったのかと思います。
ときおり、家族がキーワードとして出てくるとおり、家族の絆や愛情、親子の成長がメインテーマ…なのかな?
ただ、話の腰が折れすぎて、通して見ても本筋が見えにくいです。
この手のアニメはストーリーがあってないようなものなのかもしれませんが…

バトルモノでもなく、成長ストーリーでもなく、かわいらしい女の子を愛でる作品、というところでしょうか。
キャラクターはかわいらしいし、お話もゆるいので、見る方もゆるい気持ちで見るとほんわかするのでいいですね。

ただ、コラボしたグッズが売れ残るものわかる気がします。
コラボ長Tのデザインはそこまで萌えキャラっぽくないので、まだ売ってたら家用に買おうと思います。

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