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いよいよクラウドゲームの時代が到来?

NVIDIAがクラウドゲームサービスを開始するようです。

GeForce NOWがワイヤレスVR&ARに対応し,RTXクラウドゲームサーバーはソフトバンクが2019年後半に国内展開――NVIDIAが発表 – 4Gamer.net

4Gamerの別記事でも書かれていますが、実はとっくにクラウドゲームサービスを始めていたのですが、まったく知られていないという現実。
当時はまだ早すぎたんでしょうね。

NVIDIA,商用クラウドゲームサービス「GeForce Now」を月額950円(税別)で開始。一部のタイトルは「PC版とセットで購入」のスタイルに – 4Gamer.net

クラウドゲームといえば、Googleも参入を発表しています。
年末から北米でサービスインとなると、こちらが本命となりそうですね…
GoogleはAMDとの共同開発とのことで、NVIDIAとAMDの戦いがここでも勃発。

Google、同社の持つ強みを総動員したクラウドゲームプラットフォーム「STADIA」 ~データセンターではAMDと共同開発した専用GPUが動作 – PC Watch

Googleのクラウド技術を使えばなんかよくわかんないけどすごいことができそうです。
Amazonも同様のサービスへの参入が噂されています。

Amazonが独自のゲームストリーミングサービスを計画中、2020年にサービス開始との噂 – Engadget 日本版

GoogleはYouTubeとの親和性もアピールしてるようですが、Amazonはゲーム配信プラットフォームとしてTwitchを持っています。
Googleは全方位に対して宣戦布告したなーという印象ですが、そもそもGoogleのサービス自体が幅広いので何をやってもぶつかるという話も。

さて、ゲームのクラウド化で考えられるメリットとしては、高価で高性能なハードが必要なくなるというのが最も大きな恩恵でしょう。
プレイヤーはハードウェアを意識しなくても良くなるので、理屈の上では様々なプラットフォームで同じゲームを同じ体験で遊ぶことができるようになります。
開発側もプラットフォームを絞って制作できるので、限られたリソースを効率よく割り当てることができるようになり、効率よく開発できるんじゃないでしょうか。
また、上記記事内でもありますが、チートすることが難しくなる点もプレイヤー、デベロッパーともにメリットがあるでしょう。
サーバー側ですべての処理を行い、クライアントサイドでは描画と操作しか行わないため、今までのようなチートはできなくなるでしょう。
これによってゲーミングデバイスは今よりも多機能化、高性能化して、いまよりもすごいデバイスが登場してくると思います。
持ってるデバイスでマウントを取る時代が来るかもしれませんね。

ハードウェアによる格差がなくなれば、VRも息を吹き返す可能性があります。数年前にVR元年と言われていましたが、ほとんど普及せずにくすぶっている状態が続いています。
個人的にはPSVRめっちゃ欲しいんですけど!
…えぇっと、ゲームのクラウド化が進むことで、高性能なデバイスでなくても最低限の表示と入力機能を備えたデバイスであればVRが楽しめるようになります。
現在のVRのネックはハードの価格とコンテンツ不足が大きいと思われます。
ハードが今よりも購入しやすい価格帯になれば単純にパイの母数が大きくなります。
制作側の開発コストと市場規模を考えると、対応させるプラットフォームはできるだけ少ない方が効率が良く、より多くのユーザーに遊んでもらう必要があります。
そういった意味で制作側にもメリットがあり、コンテンツが充実してくるでしょうし、そうあって欲しいです。

クラウドゲームは時代の流れであり、止めることはできないでしょう。
ただ、サブスクリプションモデルは金の切れ目が縁の切れ目で、マルかバツしかない世界です。プレイしたゲームを自分の手元に置いておけません。
くだらない精神論かもしれませんが、一本一本のゲームに対するプレイヤーの熱量がどんどん減っていってしまうんじゃないかと考えてしまいます。
当然ながら便利になるのは良いことですが、それにより失うものが何なのかはちゃんと考えておきたいですね。

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