オーディオには詳しくないということを先にお断りしておきますが、 今回はヘッドホンのレビューです。
この商品はいわゆる中華ヘッドホンですが、激安というわけではなく、まあまあのお値段のヘッドホンです。
他にもいくつか候補があったんですが、有線なら2つの音源をMixして聞けるというのが気になったので買ってみました。
無線(Bluetooth)での接続もできて、機能的には欲張りなヘッドホンと言えると思います。
パッケージ ~ 付属品
いざ開封。
パッケージから見ていきたいと思います。
パッケージ
箱は特に書くこともありませんが、普通です。
ただ、思っていたよりも小さいなーという印象。
それでは開けてみます。
梱包状態
ポーチがあり、その中にヘッドホンが収納されていました。
特に固定されておらず、この状態でした。
中身を取り出してみましょう。
内容物
中身はポーチ、本体、ケーブル類と説明書です。
ポーチですが、 開けたときに匂いがきつく、これはどうなんだろう…と感じました。
取り出してしばらく放っておくと匂いがかなり抜けたので、匂い問題は使っているうちに解決しそうです。
マニュアルには日本語の記載もあるので安心です。
本体の側面が伸縮してサイズを調整できます。
持ち運びも考慮されているからか、このヘッドホンはサイズが小さめなので、頭が大きいとキツイんじゃないでしょうか。
私は最大まで伸ばしてちょうど良いくらいでした。
イヤーカップは大きめなので問題ありません。
同梱のケーブルです。
3.5mm-6.3mm、3.5mm-3.5mm、充電用のUSBケーブルの3本が入っていました。
DJ用を謳っているからか、3.5mm-6.3mmケーブルはカールコードになっています。
私は嫌いじゃないんですが、重いので好みが分かれそうです。
各種インターフェイス
左側に充電口と6.3mmジャックがあります。
USBのインターフェイスはMicroUSBです。
右側にはボタン類。
Bluetooth機器では定番ですが、電源と+-のボタンのみです。
3.5mmジャックはこちら側についています。
3.5mmジャックは差し込んで90度回すと抜けなくなるバヨネット式ロックになっています。
付属ケーブルは3.5mm-6.3mmプラグの3.5mm側が対応しています。(3.5mm-3.5mmは非対応)
3.5mmジャックのすぐ上の赤くなっている箇所はBluetoothの電源LEDで、その上に写っているのがマイクの穴です。
サイズ感 ・装着感
LogicoolのG233と並べて撮影。
どちらもシンプルなデザインですね。
比べるとあまり小さく見えないかもしれませんが、G233は幅があるので装着したときに圧迫感がありませんし、写真の状態よりアジャスターを伸ばせるので余裕があります。
Fusion A7は持ち運びまで考えてのサイズ感だとは思いますが、西洋人向けの設計なのか横幅が狭いですね。
Fusion A7はやや幅狭ではありますが、装着感は良好です。
イヤーパッドはやわらかくて、装着してみるとサイズの割に圧迫感はありません。個人的にはちょっと柔らかすぎる気もしますが。
カバーの肌触りはよいのですが、ちょっと蒸れやすいですね。
夏場に野外で長時間使用するのは厳しそう。
ヘッドホンとしての性能
音の良さには絶対的な指標がないので、手持ちの他のヘッドホンと比較してみます。
無駄に多く我が家にあったヘッドホンで、片っ端から聴き比べしました。
比較に使ったヘッドホン
写真に写っていないものもありますが、以下が使ったヘッドホンになります。
- ATH-S100(audio-technica)
- ATH-AR1 (audio-technica)
- K72(AKG)
- GT01(Todamay?)
- G233(Logicool)
- Fusion A7(OneOdio)※今回購入したヘッドホン
以上6点。すべて有線接続での比較となります。
こうして見ると安物がほとんどですね…
デレステ/ときドル(iPhone)
まずはiPhoneで音ゲー。
最も良かったのはFusion A7ですね。
低音が強めなんですが、タップ音やボーカル、ドラムやベースの音までくっきりと聞こえてきます。
逆に意外と良くなかったのがK72。
モニターヘッドホンという点と、 ソース音源の問題かもしれませんが、ゲーム中はこもった感じになります。
セリフの声は心地よく聞こえるのですが、音ゲーには向いていませんね。
G233もFPSなどのゲーミング向けのチューニングなのか、音ゲーには向いていません。
オーテクの2機種は値段相応。S100は安いですからね…仕方ないです。AR1は割と良かったけどちょっと物足りないです。
意外と侮れないのはGT01。
可もなく不可もなくではありますが、S100と同じ値段ならこっちのほうがずっと良い。(私が買ったときは1,800円くらいだった)
ゲーミングヘッドセットだから外では使えませんけどね…
スプラトゥーン2(Switch)
音楽の良いゲームといえばスプラ2。
ここでもFusion A7はかなり良かったです。
タムの振動やハイハットの音が減衰していくのがよくわかります。聞いていて気持ち良いです。
バスドラやベースラインもドスドスよく聞こえるし、謎のボーカルもハッキリと聞こえます。
ただ、インクがベチャベチャする感じの効果音は音楽が強く聞こえるのもあり聞き取りにくく、定位がつかみにくいってこういうことかな?という印象。
全体的に音が近いです。
ここで光ったのはK72。
ソースが変わるとこんなにも鳴りが変わるのか!と驚くほど聞こえ方が違いました。もちろん良い方向の変化です。
ここでも侮れなかったのはGT01。謎の定位感があるんですよね。
これ多分、開放型だと思うんですが、距離感がつかみやすくてゲームに向いているんです。
Fusion A7やK72みたいな音の輪郭や伸びはなくて、薄っぺらいんですけど使いやすい。
G233はGT01をさらに良くした感じですが、音楽として聴き比べるとFusion A7やK72とは戦うフィールドが違うことが良くわかります。
DiRT RALLY(PC)
期間限定で無料DLできたのでつい…
やはりこういうゲームではG233やGT01のようなゲーミングヘッドセットが向いていますね。
音楽というよりは効果音が中心になるのでK72は完全にジャンル違いといった感じ。Fusion A7もうるさく感じて、あんまり向いていないですね。
その他の機能
Bluetoothによる無線接続や音源のミックスについて。
Bluetooth接続
iPhoneとペアリングしましたが、接続自体は簡単でスムーズ。取説も日本語ですし。
やはり物理ボタンがあるのは使いやすいですね。
音質は有線接続時よりやや落ちるような気がしますが、私には違いが良くわかりませんでした。
普段使いする上での致命的な遅延はありませんが、デレステなどの音ゲーは無理です。
気持ち悪い程度にはタップ音がずれます。
まだ長時間使っていないので言い切れませんが、バッテリーの持ちも良さげです。
もしバッテリーが切れても、有線接続できるのは強みでしょう。
音源のミックス
個人的に気になっていた機能です。
SwithcでゲームしながらiPhoneで音楽を流すという普通は絶対しない使い方をしましたが、ちゃんと両方とも同じくらいのレベルで聞こえてきました。
6.3mmプラグが使えるので各種楽器との接続もしやすいですし、この機能は楽器の練習にはもってこいです。
ゲーマー視点でみるとスマホのDiscordでチャットしながらゲームとか、ゲームとチャットが異なるハードで実行されているときに使えそうかなーという程度。
面白い機能ではありますが、あんまり実用的じゃないです。
Bluetoothで接続するとミックスが使えないので、マイクどうするか問題があるんですよね。
他の使い方も考えられますが、なくても困らない機能ですね…
まとめ
値段以上の価値はあります。
最初はATH-M20xか30xを買おうと思っていたんですが、ヨドバシでM40xを触ったらこれ欲しいわ…やべーな、買っちゃうかな…となったんですがお値段が…
で、迷った挙げ句、何を血迷ったかAmazonでFusion A7を買ったわけです。
Fusion A7の気になる欠点はサイズが小さいことくらいです。
音質は良く、無線/有線のどちらでも使えるので使い勝手も良く、欠点である小ささも持ち運びを考えると合理的です。
この音質、この機能でこのお値段ならお買い得感があります。