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[レビュー]アーマードコア6

私は今作がシリーズ初プレイ。
書いている時点では3週目までクリアして、ミッションのオールSを達成したところ。もうやり尽くした感じ。

個人的には名作と呼ぶにふさわしいと思います。
簡単ではないけれどクリアできないほど難しくはないし、何よりも不条理さがないのが最高。
ロボゲーというニッチなジャンルですが、ロボゲーであるからこその面白さがあります。

まず言いたいこと

エアの声がとても良くて、とても良かったです。控えめに言って最高。

ストーリーが進むにつれて、表情が豊かになるところも良かったです。
何が良いって、表情は見えないのに表情が豊かになることが声だけでわかるのが最高に良かった。
純粋に声自体も好みです。

不条理じゃない

さて、仕切り直して、まずはこれを書かなくてはならない。
とにかくこれに尽きます。
フロムゲーといえば高難易度で不条理の塊のようなゲームをイメージしますが、なななななんと!AC6には不条理さをあまり感じません。

一発死がない

コレに限ると思います。人によって感じ方はあると思いますが、すぐ死なないというのは大きい。
ステージの途中にあるクソみたいな罠で一発死とか、見えないところからいきなり攻撃されて何もわからないまま死ぬとか、AC6ではそういったことで即死するケースがほぼありません。
ステージやボスの攻略で即死しまくっていたらつまらないし、パターンを覚えることもできず、攻略にも膨大な時間が必要になります。

AC6はミッション制なのでリトライも気軽にできるし、マップも広すぎません。なにより、覚えることが少なくて済むのが最高。
ボス戦もリトライ時にアセンブルを変えられるし、装備が足りないときは装備を買いに戻って再チャレンジするのもミッション制なのでハードルが低いです。

チェックポイントの位置おかしくね?みたいなところはありますが、マップを戻って探索できるので良い点と見るべき…かなぁ?
ボス戦入っちゃうと元のマップに戻れないので、このあたりも良く配慮されてるとも考えられます。
ボスにひたすらリトライ特攻してるときは、結構面倒くさいんですけどね。

お決まりがない

ボス戦の決まったタイミングで決まった行動を取らないといけないといった、音ゲーかこれは?みたいな場面がありません。
ボスにもパターンはあるので、攻略しやすい行動というのはありますが「この攻撃を3回弾いて右へ回避してジャンプして攻撃」みたいなワケの分からない行動を取らなくても攻略できます。
火力で押し切るもよし、衝撃値の高い武器でスタッガーを取るもよし、高速機体で回避しまくるもよし。
自分と相手のスタイルに合わせて自由にアセンブルできるため、プレイヤーのやりやすい方法で攻略できるし、プライドを捨てて攻略することだってできます。
リトライ時にアセンブルを変えられるので、ボスまでは弾数多めの武装で、ボスは火力重視に変更といった方法での攻略も可能です。手段を選ばなければクリア自体は比較的しやすいです。

戦場を自由に飛び回れる楽しさ

ロボゲーならではの楽しさがAC6にはあります。
車や戦車で走るのでもない、航空機で飛ぶのでもない、ロボットという設定だからできる動き。
ゲームのスピード感も相まって、文字通り縦横無尽に戦場を駆け回る感覚です。
ミッション内のマップも広すぎず、無駄に動き回る必要がありません。
平原や市街地、洞窟など、バリエーションにも富んでいます。
マップは使いまわし感があるものの、ミッションの目的や出現する敵によって同じマップでも印象が変わるので、その点はほとんど気になりませんでした。

自分が自由に飛び回れるということは、当然相手も自由に飛び回れるわけで、縦横に素早く移動する相手と戦う場面も出てきます。
そういった相手と戦うためのターゲットアシストもちょうど良く、武器によっては当てるためにどうしたら良いかを考えないとロクに当たりません。
ターゲットアシストはいわゆる偏差撃ちをしてくれるんですが、相手も偏差撃ちを予想して回避するので、単純に撃ってれば倒せるというワケではなく攻撃が当たる状況を作る必要があります。

同様に自分が回避する場合でも単純に移動していれば避けられるというものではなく、相手の偏差撃ちを予想して回避しないと強烈な攻撃を避けられません。

ただ攻撃するだけでもダメ、防御だけでもダメ、攻撃のチャンスを作り出して確実にモノにしていく。
そのためにアセンブルや動きを工夫するのが楽しいです。

ストーリー

周回を前提としたストーリーで、なおかつマルチエンディングとなっているので良し悪しが分かれることは少ないのではないでしょうか。
1周目と2周目、3周目では同じミッションでも展開が異なる点があったり、ミッションの進め方によっては異なるミッションが出現します。そんな感じで最短で3周するとすべてのミッションとエンディングを見ることができるようになっています。多分。

周回といえばニーア・オートマタがありますが、クソみたいな苦痛の周回ではなく、AC6の場合はシステムと良くマッチしていて苦痛に感じません。
AC6では2周目、3周目に突入しても装備はそのままなので、周回を重ねるほどクリアが楽になっていきます。ストーリーもミッション単位で進むので、だるい移動やフラグ回収をする必要もありません。
2周目でも3周目でもひたすらミッションをクリアしていくだけです。

周回はミッションをクリアするだけとはいえ、ストーリーの裏を知ることができたり、全く異なる勢力に手を貸す形になったりと周回することに対するご褒美がきちんと用意されていて、周回に対するモチベーションに繋がります。

単純にストーリーだけで見ても、主人公のセリフがなく、ほどよく謎が残ったり、NPCのセリフに意味深なものがあったりするので、考察好きなプレイヤーが楽しめる余白が十分にあり、間口の広さを伺えます。

アセンブルばっちり決めて弾を打ちまくった結果、赤字で終わるなんてミッションもあったりするのも面白いところ。

まとめ

難易度はそこまででもない。(気がする)

フロムゲーは難易度で語られることが多いと思いますが、AC6はゲーム側の難易度を変えるというよりも、プレイヤーが自分自身で難易度を調整するという方向性がかなり強いです。
だからといって簡単というワケでもなく、ほんのり難しめのちょうどいい塩梅。
2周、3周とする前提の難易度だとは思うので、1周目はかなり苦労した箇所もありましたが、装備が整ってくると勝ちパターンが見えてきます。

ただクリアするだけという視点だとボリューム不足は否めませんが、3周して全エンディングを見るであったり、トロコンを目指すのであればちょうどよいボリュームでした。

ややクセは強いですが遊びやすく、意外と懐の広いゲームです。面白いです。エアの声最高です。

最後に、私はPS5版を買ったのですが、PC版にすれば良かったかなーと思います。PS5だとPSN入ってないと対戦できなかったりと制限があるんですよね。



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