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旧作アニメ「神様ドォルズ」のドメインが乗っ取られたラブライブ状態になる

少し前に「ラブライブ!」の公式サイトが乗っ取られたことがありましたが、似たような事例があったみたいです。

「神様ドォルズは我々組織が頂いた!」 旧作アニメの“ドメイン跡地”に不審な表示 問われる企業のリスク回避策 – ITmedia NEWS

どうやらラブライブ問題とは全く別の話ですね。
移管オファーがどうのこうのと書いてあるようですが、移管は全く関係ありません。

私が見たときはITmediaのSSと少し内容が変わっていました。ソースを見る限り害はなさそうです。
…が、わりとソースがひどくてビックリしました。

今どき珍しいものがちらほら。
まず文字コードがEUC-JPってないなぁ。
bodyタグにbgcolorやtextなんかの属性が付いてるのもかなり懐かしい。
さらにfontタグ!
久々に見ましたね…faceをArialにしても日本語の表示は変わらないんですけども。
もう少し見てみるとPタグにalign属性があったりとか、marqueeが閉じタグしかなくて文字が流れないとか、残念ながらIEでしか使えないbgsoundタグが入っていたりします。
ソースだけ見ると、90年台のWebサイトっぽい作りで懐かしいやらおもしろいやらって感じです。
ついでに少し調べてみると使っているホスティング会社はStarServerという会社のようですね。無料プランがあるからそれかな?

さて少々本題からそれたので話をもどしますが、これは必要なくなって更新されなくなったドメインを第三者が取得して使っただけで何の問題ありません。
まれによくあることです。
仕事柄ドメインを扱うこともありますが、更新されずに空きドメインになったものを業者が取得して元の所有者に売りつけようとしたり、いつの間にか違うサイトになっていたなんてことは何年も前からありました。
昔はSEOのために高年齢のドメインや被リンク目的でこういった放棄ドメインを使う手法もあったようですが、今では聞きません。
知っているクライアントでも、更新しないで放棄したドメインが風俗紹介サイトになっていたという笑えるけど笑えない事例を聞きました。

この問題はなかなか根深くて、使わないドメインを放棄するのは当たり前の話なのです。使わないのに維持する必要はありませんから。
ドメインは早いもの勝ちで、有効期限が切れると、そのドメインを別の誰かが取得して自由に使うことができます。
キャンペーンなどで一時的に取得したドメインや、会社の合併や解散などで使われなくなるドメインもあります。
ドメイン維持もタダじゃないので、それらをそのまま維持し続けることはほとんどありません。

現在のドメインのルールでは、リスクを完全に回避するには適切な管理のもとで維持し続けるしかなく、現実的な回避策としては一定期間維持した後に放棄することです。
他の方法としてはサブドメイン運用にして使用するドメインを一本化、サーバー側でコンテンツの公開状態をコントロールできるようにするのが有効な回避策でしょう。
つまるところ結論としては「無駄にドメインを取るな!」ということになるんですかねー

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