先日、PS5入手を諦めて購入したPCですが、換装した1050tiでは満足できずに中古の1060(6GB)を購入。
1050tiと比較して性能差が大きく、中古で1万ちょいと値段も安く、投資に対するリターンが大きいと判断しました。
そして再度の換装をはじめたのですが…
起動しない
あああああ!またかよ!!!というわけで、冷静な私は前回のトラブルから学んでいるので迷わずクールにセキュアブートをオフにしました。
が…起動しません。
さらに冷静に観察してみると、今回はどうやら別のトラブルのようです。
電源は入るが、起動時のBeep音がしないのです。
通常は起動するとBIOS(UEFI)起動時にBeep音がします。(設定でオフにできますが私はオン派)
つまり、BIOSの起動より前にコケているということになります。
可能性を探る
まずは、グラボがちゃんと刺さっていないとか、電源挿し忘れてるとか、目視できる物理的な状態をチェックして、問題がないことを確認します。
そして、この状況から考えられるトラブルの可能性を探ります。
- グラボが壊れている
- 相性問題
- 電源容量不足
- BIOS設定
結局、原因は4だったわけですが、順番に可能性を潰していきましょう
グラボが壊れている
中古で買ったものなので、この可能性は否定できません。
ただ、この可能性を潰すのは私にとっては簡単です。試せば良いので。
1660SUPERに換装した下の子PCに購入した1060を挿してみます。
…何事もなく起動。
この可能性は否定されました。
相性問題
可能性は低いですが、否定もしにくい現象。
古いグラボと新しいM/Bとの間での相性問題。この響きだけで、もうありえそうな雰囲気。
この可能性は簡単に否定できるものではありません。
まずはネットで検索して情報を収集します。
それらしい情報が出てこなかったので相性問題はないだろうと判断し、いったん置いておいて他の可能性を探ることに。
電源容量不足
1060のTDPは120Wのようなので、他のデバイスの使用量を考えても初期状態の400W電源で起動すらしないというのは少し考えにくいです。
念のため、ドスパラの電源容量計算機で計算してみます。
後でファンの数を入れ忘れていることに気づきましたが誤差でしょう。
お勧めは464Wとのことですが、起動させるだけならそこまで必要なさそう。
起動時にグラボもCPUも全デバイスがフルパワーなんてことはないでしょうから、400Wで動作が不安定になることや電源の劣化で動かなくなることはあっても、BIOSすら起動しないことは考えにくいです。
実は…電源も事前に換装していて500Wの電源にしてあったので、この可能性も否定。
BIOS設定
そしてやはり最後に行き着くのはBIOS設定。
お約束ですが、まずはネットで情報収集。
ふむ…どうやらUEFI(最近のBIOS)に対応していない古いデバイスを使うにはCSM(Compatibility Support Module)を有効にする必要があるようです。
これは怪しい。
1060を挿しているとBIOS画面に入れないので、引っこ抜いてBIOS設定を確認していきます。
BIOS設定画面に入ったら、メニューのBOOT > CSMへと移動します。
続いてCSMを有効(Enabled)に設定します。
ここで注意する点ですが、CSMを有効にする場合はセキュアブートは無効にしないといけません。(セキュアブートは古いデバイスに対応していないからか?)
設定を保存して起動し直すと昔ながらの懐かしの黒い画面が。
そういや昔は起動したらこんな画面でしたね。
その後、1060を挿して電源を入れると…起動しましたー!
検索すれば大体のことは解決する
私の古臭い自作PCに関する知識でも、ネットで検索すればトラブルを解決することができました。
トラブルとかめんどくさい思いをしなくても完成品を買えば良いじゃんんというのは正論です。ぐうの音も出ない正論です。
最新のデバイスで揃えればいいじゃんというのも正論ではありますが、予算の都合もありますからね…
ですが、前回のトラブルも含めて、数十年前につけた自作PCの知識が今でも役に立っているというのはちょっとした発見と驚きですし、何より楽しい。
またもやトラブルのおかげで知識のアップデートができたことも良かった。
前回と今回のトラブルを通して感じたことは、PCにおけるテクノロジーは爆発的に進化していても、アーキテクチャは大きく変わっていないということ。
ジャンルにもよるとは思いますが、アーキテクチャの知識というのは比較的長寿ですね。