アサルトリリィ Last Bulletに感じる不安
2021年1月20日よりサービス開始されたアサルトリリィ Last Bullet(以下、ラスバレ)ですが、ちょっとレビューと既視感があるのでその辺りに触れてみたいと思います。
ゲームとしてはどうなのか、軽くレビュー
グラブルをさらに複雑にした感じですが、基本は育成ゲーム。
グラブルをプレイした人にしかわからないかもしれないのですが、
メモリア=武器(ただしキャラは最高レアにしか付いてこない)
これを基本として育成要素を盛りに盛っています。
メモリアだけでもレベル、強化、限界突破、スキルLvがあり、もうこの時点でお腹いっぱいなのに、CHARM、オーダー、リリィと続きます。
育成要素を盛り過ぎで、ついて行けないプレイヤーも多いのではないでしょうか。
戦闘はリアルタイムターン制(こういう分類があるかわかりませんが、FFみたいなやつ…だけどちょっと違うっぽい)ですが、実質オート。
プレイヤーが介入すべきなのはスキルとオーダーのみで、メモリアを選ぶのはオートのほうが早いし楽。手動で選んでも大差ありません。
もちろん、突き詰めれば手動のほうが強くなるのかもしれませんが、それより育成したほうが早いでしょう。
ガチャはメモリアのみですが、キャラは最高レアにしか付いてこないので、お目当てのキャラを引き当てるのは至難の業。
最初に1キャラ選択できますが、恐らく掛け算したい人が多いんじゃないでしょうか。
対人要素もあるよう(現在は未実装)ですし、レイドバトルもありますが…現時点ではあまりパッとしない印象です。
課金要素としてガチャは当然ありますが、それ以外はどこに課金要素があるかわかりません。
ガチャをしないなら課金要素はかなり薄いと言えると思います。
UIはシンプルなデザインで統一感がありますが、統一されすぎていて判別しにくい箇所があるのが難点でしょうか。
いつも気にしている「戻る」の扱いですが、ブラウザの戻るみたいな挙動です。
本当に前の画面に戻るだけなので、わかりやすい面もありますが親切とは言えないでしょう。
細かなことを言い出すとキリがありませんが、おかしいと思うところは推奨戦力の数値の基準。
65,000のところに91,000で挑んで負けるとか普通にあるから頭にくる。
当然、属性の組み合わせにもよるんでしょうけど、属性を合わせて72,000で挑んでも負けるとか、どうしろと?
どんな基準でこの数値を決めているのか知りたい。推奨の意味がわからんし、そもそもこの数字自体に意味がない。
既視感と不安感
そして本題。こんな感じのスマホゲームあったよなぁ…そう、コトブキ飛行隊です。
ゲームシステムは似ていませんが、展開や設定が似ているんです。
どこが似ているのか?
- アニメ終了とともにスタート
- 飛行隊=学校
- キャラ全員ボイス付き
- 各グループごと、イベントごとに歌
- アニメのシーンを流用
- 間を置かずイベント連発
- 存在感のないソーシャル要素
- オートを前提とした戦闘
アニメ終了後にスタートというのがハンデだと思うんですが、敢えてこのタイミングを選ぶということは、きっとマーケティング上の理由があるんでしょう。
アニメ視聴層を引っ張るためとか、アニメを見逃した層に円盤を買ってもらうとかネットで見てもらうとか、あわよくば続編とか考えられますけどどうなんでしょうか?
2~5は設定というかテンプレ的なものですが、かなり重なって見えます。アニメではどちらとも全くの別物でしたが、ゲームだと似通った設定になっているのも既視感の原因かもしれません。
6ですが、イベント開催ってそれなりにリソースが必要だと思うんですが、間を置かず重ねてイベントが開催されています。
開催期間は長めですが、これで続くのかな…?
ただしイベント自体は毎回同じパターンのものが続いていて、いわゆる紙芝居+周回というソシャゲテンプレの王道です。
紙芝居部分が差し替わるだけで、やることは同じで代わり映えがありません。このパターンならテキスト量で勝負すれば回せるのかもしれませんが、これではプレイヤーが持たない。私はもうキツイから脱落気味。
イベントについてはコトブキの方が工夫されていましたね。
7はレギオンという、ギルドとか騎空団とか同盟とかそんな感じのプレイヤーの集団が作れるんですが、現状は空気です。
自分でレギオン作って、勧誘候補一覧を見るとこの状態ですからね。リセマラ水増しがあるとしても、リリースから2ヶ月ほどでこれは…DAUという以前にユーザーの母数もかなり少なそう。
8はそのままです。コトブキもスキル発動は手動でできるものの、基本オートでしか戦闘していませんでした。そこも共通点です。
唯一の救いであり、救いようがない周回機能
救いようのない救いではありますが、周回機能は充実しています。
スタミナが切れるまでオート周回してくれる機能や、スキップチケットがあるのでイベント周回は比較的やりやすいです。
そんな便利なスキップチケットですが、10枚ずつしか使えないのは意味がわからない。
「すべて」を選んでるのに10枚までしか選べないって、すべてじゃないよね?
10枚までに制限する必要があるのでしょうか。スタミナ切れるまでが「すべて」だと思うのですが、私の考える基準とは違う箇所が多いようです。
周回しやすいというのは、ゲームとしてどうなのかという根本的な部分で本末転倒な感じは否めません。
周回イベントは時間とカネのどちらか、あるいは両方で勝負するという話で、これはもうゲームではないのでは…
がんばって欲しいが…
最近はスタートダッシュでファンを獲得し、ファンがSNSで発信することで流行し、その後の運命が決まることが多く、現在の展開は少しきつそうに見えます。
あくまでも私見ですし、DMMでの展開もしているので実際は結構イケイケなのかもしれませんが、ゲームとして微妙なのが何とも言えません。