[レビュー]Rise of the Ronin(その1)
幕末を舞台にしたオープンワールドのアクションRPG。
現時点では京都編の終盤当たり(たぶん)まで進めたところです。思っていた5倍くらいボリュームがありそうなのと、ユニコーンオーバーロードも遊んでいてガッツリプレイしていないので、前半後半で分けて書く予定です。
嫌な予感
プレイし始めてまず思ったのは、これは面白いのだろうかという疑問。
Wolongの時もそうだったけど、主人公の背景描写が薄くてイマイチよくわからないまま戦う。そして別れがあり、横浜に放り出される。
これから何をするのか、何を目的としてストーリーを進めるのかがハッキリしません。
形式的には別れた「片割れ」を探すという目的は与えられるんですが、なぜそれが目的なのか理解も納得もできませんでした。
子供のころからずっと一緒だったという設定はあるものの、実感がなくてピンときません。
プレイヤーに「片割れ」を探したい、探さなければと思わせるような子供のころの印象深いエピソードでもあれば違うんでしょうけど、そういったものがないので序盤は何となくクエストをこなしていくだけの展開で、これはダメなヤツなんじゃないだろうかと不安がよぎりました。
冒頭のペリー戦で、ペリーがどこかに行ってしまってどうやっても倒せずやり直したというのも地雷踏んだ感がありましたね。バグはしゃーないとは思いますが、最序盤で遭遇すると感じ悪いですね。
序盤は幕末感の薄いぶっ飛んだ展開で、坂本龍馬が出てきたかと思ったら桂小五郎と領事館を襲ってみたりとオリジナリティあふれるストーリー。ただ、幕末志士が出てくるあたりからゲームにも慣れてくるし、いろいろな機能がアンロックされてだんだんと面白くなってきます。
横浜~江戸までの盛り上がり
当初は懐疑的な見方をしていましたが、すげぇいい感じで盛り上がるし、できることも増えてがぜん面白くなります。
横浜だけで終わると思ったら江戸に移動して新しいマップで話が進んでいくのはワクワクします。
登場人物もどんどん増えて、幕末の有名人とも交流できるようになり、桜田門外の変といった歴史的なイベントに立ち会ったりと盛り上がっていきます。
まあ、坂本龍馬が桜田門外の変に参加してたりするトンデモ歴史な部分はゲームということで目をつぶるとしても、この辺りが面白さの頂点といった感じです。
思い通りにならない展開
確かに盛り上がっていくですが、同時に疑問が生じます。
「自分の選択に意味があるのだろうか」
私は桜田門外の変で井伊を切らずに進めたんですが、結局殺されてしまいます。
せっかく切らないという選択をしたのに、全く意味がなかったわけです。
同じようにたかも殺されてしまいます。(生存条件があるのかもしれませんが…)
このゲーム、ここら辺からプレイヤーが選択をすることの意味がなくなっていくように思います。
自分が選択した結果が期待通りの結果とならないことがほとんど。
特に佐幕で進めようとすると、助けようと思って味方したのに殺されるのは既定路線であったり、逆の結果になったりすることが多いです。
個人的な意見ですが、倒幕派のメンバーって狂人テロリストみたいな連中ばっかりで味方したくなくなるんですよ。久坂玄瑞を筆頭にやってることが完全にテロリストのそれ。狂ってる。
ここまでプレイしての感想
まだ途中までしかプレイしていませんが、現時点ではプレイヤーの選択は関係なくて、結局一本道。
佐幕派として進めてきたのに倒幕イベントやらされたり意味が分からない箇所が結構あるし、プレイヤーの選択や行動によりその後の展開がダイナミックに変わるようなことは今のところありません。
ミッションは同じようなことの繰り返しで、徐々にメインストーリーに関連のないミッションをこなすのが苦痛になってきます。
ウリであるオープンワールドはあちこち行けるのはそれなりに楽しいけど、広大なマップのほとんどはメインストーリー以外のミッションや、探索要素のためだけに存在していて、最初のうちは探索も楽しいけどだんだん飽きてきます。
正直、オープンワールドである意味はほとんどないと思う。
ハッキリ言えば、維新の嵐だと思ってプレイしたら幕末風Wolongだったというのがここまでプレイしての感想。
かなり期待しすぎていた部分はあるだろうけど、思ってたのとはだいぶ違ってました。
最後までプレイしてみてレビューその2を書くつもりですが、そこで評価が変わるかどうか…