[レビュー]ラブプラスEVERY

昨今はあまり話題にも上がらなくなり、今頃なにを…感が漂いますがレビューを書いてみます。
リリース、長期メンテ、そして再開と波乱の幕開けとなったスマホゲーム版のラブプラス。
過去作をプレイしたことがない私から見たラブプラスEVERYは、キャラ愛が試される作品でした。

キャラは良いが…

キャラクター(カノジョ)は可愛らしいし、モデリングも良いです。
VRモードもとても良くできています。
では何が問題なのか…？

ゲーム性が皆無

そう、ゲームとして致命的につまらないのです。何が面白いのか全くわかりません。
ゲームとしてのプレイ要素はスクールチャレンジだと思うのですが、これが致命的につまらない。

コマンドを選択して運動、知識、感性、魅力と4種類ある数値を規定値以上にすればクリアとなるわけですが、つまらない。何度でも書きますがつまらない。
クリアするためにはカードの育成が必要で、カードの育成ができていればオートしか使いません。もちろん手動のほうが良い結果となる場合もありますが、オートで充分。
これは果たしてゲームと呼べるのか？というレベルです。

カードの育成が苦痛

先にも書いたとおり、スクールチャレンジをクリアするにはカードの育成が必要です。

カードを育成するためには育成アイテムを手に入れる必要があり、そのためには育成アイテムの手に入るスクールチャレンジをこなさなくてはいけません。
苦行を乗り越えるために、さらなる苦行を余儀なくされる…完璧なまでの悪循環ですし、オートしか使わないので自分が何をしているのか見失います。
これはゲームと呼べるのか？

イベントが苦行

ゲーム性が皆無でつまらないにもかかわらず、ソシャゲお約束の周回イベント。

尋常ではない苦行です。これは何の修行ですかと聞きたくなります。
あまりにも苦痛過ぎて、キャラ愛がなければ乗り越えることができません。
もちろん私は苦痛すぎて途中リタイアしました。
ときドルの焼き直しみたいなイベントもありますが、苦行が増えただけでやる気など全く起きません。

デートがめんどくさい

ゆっくりじっくり楽しむものなんだとわかってはいるんです。
わかっているんですが、トロッこくてめんどくさい。
最初のうちは楽しかったような気がしますが、だんだんめんどくさくなってきて、ほとんどデートをしなくなりました。

デートをしてもゲームを進める上で得られるメリットは無く、カノジョを愛でるためだけに存在しています。
そういうゲームだと言えばそれまでなのですが、ここでもカードの育成が絡んでくるので、ガチャ運やどれだけ苦行をこなしたかが結果に反映されるため萎えます。
苦行の先にデートをすることができるならば、キャラ愛補正で苦行も耐えられるかもしれませんが、時間回復なのでただ消化するだけ。
しかも割とめんどくさい。

カードの収集/育成が中心に置かれているせいで、デートが楽しい、待ち遠しいイベントではなくなり、単に消化するだけのイベントとなってしまい、ここでもゲーム性が皆無。
ゲーム内の他の要素とのつながりがガチャを軸にしており、ゲームとしてうまく噛み合っていません。

課金要素がガチャしかない

ここにも残念さを感じます。
ソシャゲの課金＝ガチャという考えは古すぎます。
せっかく可愛らしいキャラクターが用意されていて、衣装も着替えられるようにできているのに、課金で得られるのはガチャで手に入るカードとスタミナ回復だけです。
最も特徴的で良い部分と課金して得られるものが噛み合っていません。これで誰が課金しようと思うのでしょうか？
新しいカードが手に入ったとしても、育成アイテムを集めるために苦行をこなさなくてはならず、プレイに対するモチベーションにつながりません。
キャラゲーなのに、肝心のキャラに対して直接的に課金できないのは本当に意味がわかりません。

何がしたかったのだろうか

一体どんなゲームが作りたかったのでしょうか…
プレイヤーはゲームをどう遊び、何を楽しめば良いのかが全く見えてきませんし、プレイヤー間で勝手に盛り上がるような要素も希薄です。

ガチャ課金システムでゲームを作るという前提条件があり、そこにラブプラスというコンテンツを乗っけただけという印象です。
ゲーム自体がツギハギだらけで一貫性が無く、コンテンツを活かそうとしているようには見えません。
ときドルも同様の前提条件があったのかもしれませんが、ゲームとしては遥かに面白く、コナミネタ満載で作り手側も楽しんでいる印象で全体の完成度も高かったにも関わらず、ラブプラスEVERYに注力するのはコナミはリリースありきでゲームを作っているのかもしれませんね。
ビジネスだから仕方ない部分はありますが、本当に色々な意味で残念でしかありません。