auのpovo2.0を見て思うこと

基本料金0円とは…モノは言いようですね。

このオールトッピングの発想はユーザーの負担が増えるだけでメリットがなく、auは考えることを放棄しているとしか思えない。

povo2.0始動!! 基本料ゼロから始めるオールトッピングプラン|povo2.0

価格的にも大きな優位性はなく、auブランドでUQや他と同じレベルの価格設定にすることが目的になっていませんか?

気になったところ

主に悪意のある視点で色々疑問点はあるんですが、特に気になった所をピックアップ。

新規で最初の1台目申込みの謎

これは素朴な疑問で、povoに限らず他もそうですがオンライン申込のみで最初の一台目の申込みだった場合はどうするんでしょうか。
家にネット回線が無いとか今のご時世ありえますし、新規で最初の1台目のユーザーはどうやって申し込むのかな?
こういうユーザーの場合はフリーWiFiでも使うんですかね?
もし、最初から2台目以降の需要を狙っていとしたら負け犬根性丸出し。
新規顧客をどうやって獲得しようとしているのかよくわかりませんが、親が子どもに持たせるといったところが狙いなんでしょうか。

ネーミングセンスがインターネット老人会

考えた人はインターネット老人会の人かな?
確かに「Web2.0」はブームとなり、何かにつけて2.0をくっつけるのも流行りました。docomo2.0なんてプロモーションをやってましたよね。今調べたら2007年だったみたいですが、当時ですら時代遅れ感がありました。
povo2.0は知らないでやってるならそれはそれですごいし、知っててやってればそれを引っ張り出してきて今どき使うセンスがすごい。auですからね。

ところで現povoって最初から「povo1.0」なんて名前でしたっけ?あとづけ?

0円の謎

基本料金0円ですが、0円運用はできません。
180日間有料トッピングをしないと解約となる場合があるようです。(電話発信とかSMS送信とかで料金が発生すればトッピングしなくてもいいのかも?明記されてないから条件がわからん)
電話番号は有限のリソースで無制限に発行するわけにいかないから理解はできますが、基本料金0円は明らかにオトリです。不動産屋的に言うとオトリ物件です。
現状は楽天だったら利用実績があれば0円運用可能なので、povoを使う理由がありません。auですからね。

トッピングの謎

途中でトッピングを変更したい場合は?使いきれなかった容量は?など発表の時点では不確定要素が多いです。
例えば「30日20GBをトッピングしてるけど、今日だけ使い放題にしたい」といった場合の処理はどうなるんでしょうか。
1日増えるのか、残り日数はそのままで1日損するのか?(普通に考えて後者でしょう)
povoのサイトを見るとこういう使い方もできるようですが、実際にどうなるかはわかりません。auですからね。

価格設定の謎

基本使用料0円と言っても、データ通信のトッピングで3GB 900円/30日のプランはLINMOやUQと同じ価格帯です。
5分以内通話かけ放題トッピングもLINMO同様。
いわゆる大手キャリア自身がこの価格を出すことに意味があるのかもしれませんが、実用上の月単位では価格のインパクトはさほどありません。というよりほぼ同じなのでは?
基本使用料0円はオトリで、結局かかる費用は他と一緒でメリットが薄すぎて意味不明。auですからね。

長期間トッピングの謎

そもそもですが、au自体のプランで7,238円で使い放題なのを考えるとこのトッピングの価値がわからないのですが、それはいったん置いておくとします。

さて、最長、最大容量のトッピングだと150GB 12,980円/180日。30日に換算すると25GB 2,163円となります。
他のトッピングだと20GB 2,700円/30日なので比較するとお得ですね!
LINEMOだと20GB 2,728円/月なのでそれよりも容量も多くて安い!
でも、そんなことはどうでもいい。
貧乏人はすぐに割り算をするのが悪い癖。
まず、180日という期間設定が意味わかりません。半年先のことなんて予想もつかないし、残り容量が多ければ贅沢な使い方をしてしまうのが人の性というもの。余ってれば使い切りたいのも人の性というもの。
150GBなんて大容量を契約する人が月に25GBずつきっちり使っていくとは考えにくいので期間設定自体の意味がなく、逆に使わない人は残り期間がいつまでかを半年間も気にしながら使わなくてはならない。
実際のところ180日間というのは単なる消費期限として設定しているだけで、あまり考えられた期間ではないように思います。150GBを契約するような人は常に多く使う傾向にあり、1~2ヶ月で使い切ることを想定しているんじゃないでしょうか。150GB 60日でもっと安くするか、期間を1年とか2年にしたほうが良かったんじゃないかな。
期間と容量を気にしなくてはいけないので、ユーザーの手間と負担が増えるだけです。auですからね。

トッピングとは一体

長期間トッピングとの絡みになりますが、大容量長期間トッピングは確かに通信容量の単価は安くなります。
先述のとおり、あまり使わない人には精神的負担になるトッピングで選択肢として挙がりにくいです。
リマインドしてくれたりはするんでしょうけど、残り1ヶ月でたくさん残っていたとして「今月はバンバン使わなきゃ!」なんてのも本末転倒。
使いきれなかった容量を持ち越せるなら良いけどそのような記述は見受けられず(少なくともpovo1.0は持ち越し不可)、180日先のことを気にしながら使い続けるのはバカらしくてやってられない。
これでは状況に応じて臨機応変にトッピングを変更できるのが売りなのに180日プランは矛盾してます。auですからね。

一本化したのにまた複雑化

もともとのプランが複雑でわかりにくいという話もあり、povo1.0はプラン一本だけというシンプルさだったのに、またもや難解で複雑なプラン、しかも多くの選択肢をユーザーに丸投げ。
povo1,0にトッピング追加すれば良かったんじゃないかな。
そのために「トッピング」という構成にしたのかと思ったんですが…違ったようですね。
相変わらず旧ユーザーを切り捨てていく姿勢は変わっていません。auですからね。

更新のめんどくささ

トッピングの契約自体は簡単に行えるようですが、更新も同じ手順となるんでしょうか?
トッピングの容量を使い切ったときに自動更新されるとしたら、設定ミスや思わず使いすぎてしまったときに勝手に契約更新されてしまうし、そもそもそれはサブスクリプションです。状況に応じてトッピングを選べる意味がなくなります。
では自動更新できないとしたら?
容量を使い切ったら自分で更新しないといけなくなるので、これはこれでめんどくさい。しかも微妙なタイミングで更新するハメになるから忘れた頃にやってくるヤツですよ。絶対。
どちらに転んだとしても使い勝手が悪いです。auですからね。

ギガ活

このネーミングセンスは完全に終わってますが、サービス自体は面白い試みだと思います。
日常の買い物でデータ容量をもらえるというのはわかりやすくて良いですね。

povo、日常のお買い物やサービス利用でデータが貯まる「#ギガ活」開始 | 2021年 | KDDI株式会社

ただしau PAYでの支払いに限りますが。

現時点で日常一般的に使いそうなのはすき家、ドトール、ローソン、丸亀あたりが中心でしょうか。
私の生活圏だとカインズやベイシアも買い物に行くことが多いので割と貯まりそうな気がします。
au PAY使ってないから貯まりませんけど。

楽天やdポイントの期間限定ポイントと同じで、ポイントぴったりに使うのは難しく、使うことが目的化してしまい結局使いすぎちゃうというオチが待っている将来が見えます。
少ししかデータ通信を使わない人には多すぎて期限までに使い切れず、たくさん使う人には焼け石に水。無いよりはマシでしょうけど。
しかも180日課金無しで解約されちゃうとしたら、ギガ活で0円運用もできない可能性も高く、使い勝手が悪いです。
コードも買い物するたびに送られてくるとしたらそれも管理しないといけないワケで、そうだとしたらクソめんどくさいことになります。アプリで簡単に管理できればまだ良さそうですが。
取り組みは面白いんですが、有効活用できる層がかなり限られている気がします。auですからね。

不便さの押しつけ

ぶっちゃけ、povo2.0はユーザーが不便な思いをするだけで、価格面でも大きなメリットがありません。
20GB 30日トッピングして使いすぎちゃって1週間で使い切ったとしたら、また同じトッピング(他のでもいいけど)を追加しますよね。
そこでトッピングを追加したら有効期限はそこから30日になって、 期限の管理がクソめんどくさいです。
容量を使い切ってしまったら通信速度は128kbpsという絶望的な速度になります。ソシャゲもできなくなるんじゃないかな。
ギガ活も有効期限が短く、使いこなすには管理が面倒すぎます。

しかもこれ、現povo(povo1.0)は新規受付停止になって2.0しか契約できなくなるんですよ。

povo から新プラン povo2.0 がスタート|au

povo1.0もさほど優位性があるとは思えませんが、クソめんどくさい2.0しか契約できなくなるのはどうなんでしょう。povo1.0もトッピングとして残すとか、1.0にトッピング追加はできなかったんでしょうか。auだから仕方ないかな…

povo2.0の優位点

悪意のある視点で書き連ねましたが、優位点もむりやり考えてみました。
考えましたが、2台目需要以外では思いつきませんでした。

ほぼ通話オンリー

スマホでデータ通信なんてしない(またはテキストメール程度しか使わない)、通話でしか使わない!という人、povo2.0は良いですよ!
トッピングは通話のみにして5分以内かけ放題なら550円、制限なしのかけ放題でも1,650円です。
基本料金0円なので、スマホをほぼ通話のみでしか使わないなら超オススメです。
一応メールもテキストメールのやり取り程度なら128kbpsでも大丈夫。
2台目として通話専用端末にしちゃうのも良いし、これなら安い。

当然ですがpovoはガラケーでは使えません。スマホで通話オンリーってスマホの意味とは…

週末(休日)オンリーのサブ機

家族でお出かけするときに24時間使い放題で車内で動画再生しながら移動なんてのは、イメージできる使い方ですね。お休みの日にダラダラ動画を垂れ流す、なんてのもあるのかな。
使い放題はそれなりに需要はありそうだし、24時間ってのも悪くないです。

自分の場合だと週末にバイクで出かけるときにナビやら音楽やらでサブ機を使用しているんですが、こういった使い方だと使えなくもないです。(サブ機は楽天モバイルですが)
歯切れが悪いのは選べるトッピングが微妙だからです。

1GB 390円/7日間なんてのもありますが、7日間もいらないから料金を安くするか、30日なら神でしたね。
どうせなら思い切って1GB 100円/1日くらいの短期間小容量で格安トッピングがあれば基本料金0円が生きてくるし、普段使わないけどたまに少しだけ使いたい、みたいな2台目需要を満たせるんじゃないでしょうか。
ギガ活をうまく使えばトッピングなしで回せそうですが、180日後の解約の可能性を考えるとそうもいかないわけで…

1日中大量のパケットを垂れ流すなら良いのですが、そうじゃない場合は使いにくいです。
安価なトッピングを定期的にするしかないのかなー

誰が得するのだろう?

povo2.0って誰が得するんでしょうか?
申込みはオンラインのみで完結するし、若者でしょうか?
果たしてこんなにこまめに管理が必要で面倒なプランが多くの人に受け入れられるでしょうか?

実際の中身を見ると、メリットが大きいのは通話専用で、3G停波に伴うガラケーからの乗り換え需要がある高齢者向けとも見えなくもありません。
ではガラケーを使っている高齢者がpovoを申し込むのかと言えば、オンライン受付やサポートを考えると積極的にpovoを利用するとは思えません。

データ通信を少ししか使わないなら楽天モバイルで十分ですし、私みたいに週末のみツーリングで使う程度なら楽天で0円運用も可能です。
たくさんデータ通信を使う人はau本体の使い放題プランの方が何も考えずに使えるし、短期間で大容量を消費しても安心です。
そう考えると、povo2.0の存在意義がわかりません。
そもそもターゲットがかなりニッチなところだと言うのであればわかりますが、auが敢えてこんなところを攻める理由があるんでしょうか。危機感の現れかもしれませんが、アウトプットがズレてると思います。

一部、楽天潰しなんて言われているようですが、現状では楽天のほうがずっと使いやすいです。
あくまでも私見になりますが、povo2.0は何が良いのかわかりません。

おもに みみみ

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