「ダンジョンメーカー」プレイレビュー

少し前から巷で噂の人気上昇中のゲームです。
ダンジョンメーカー
有料アプリにもかかわらずセールスランキングでもソコソコの位置につけていたりと、人気は本物のようです。
私製のランキングページではこんな感じ。
AppStoreのランキング
GooglePlayのランキング

ゲーム概要

タワーディフェンスと「勇者のくせになまいきだ」を合わせたようなゲームです。
「勇者のくせになまいきだ」よりも「ダンジョンキーパー」のほうが私にはなじみがあるんですが割とどうでも良い話ですね。

ダンジョンメーカーボス戦
特にストーリーなどはないみたいですが、自分は魔王となりダンジョンを構築して、ダンジョンに攻めてくる勇士を撃退し続けるという内容になっています。
1日単位でゲームは進み、その日の行動はカードを選択することで決まります。

ダンジョンメーカーカード日数相応の敵が攻めてくる一般戦闘や、ちょっと強い敵が攻めてくる精鋭戦闘、イベントや商人といったカードもあります。

テンポの良いシステム

ダンジョンに設置する罠とモンスターを組み合わせて、次々と迫りくる勇士を撃退していくんですが、ゲームのテンポが良くてちょっとしたスキマ時間にもプレイしやすくなっています。

ダンジョンメーカー戦闘
戦闘1回がすぐに終わるので、細かく刻んで進めていくこともできます。
このすぐに終わるのがクセモノで、あと1回、あと1回とついつい進めたくなります。

繰り返しプレイしたくなる要素

あえなく倒されてゲームオーバーになるとまた1からやり直しとなります。
ローグライク、風来のシレンとかトルネコの大冒険みたいなルールですね。
ただ、ある程度まで進めて経験値を溜めたりミッションをこなして「魔石」を集めることでパック(いわゆるBOXガチャ)を開けることができます。
ダンジョンメーカー魔界ショップオリジナルパックは1回魔石10個で開けることができます。
パックから出るアイテムは施設やモンスターの継承、各種要素のアンロックなどがあり、繰り返しプレイすることで少しずつ有利な条件で開始することができるようになります。
この少しずつ強くなる、というのがクセになります。

課金要素

え、有料アプリなのに課金があるの!?と思われそうですが、手っ取り早く要素をアンロックしたい場合はお金で解決することもできます。が、たぶん課金する必要はないです。
ダンジョンメーカー課金要素
時間で解決することができるので、お金をかけずじっくりとアンロックしていけば大丈夫。

美しいドット絵

全体的に見るとグラフィックはシンプルで質素ですが、ドット絵は良い感じです。動きも色んな意味で良いです。
日本人はドット絵が好きという傾向があると思うんですが、このゲームのドット絵、きれいです。

ダンジョンメーカーデスナイトモンスターはもちろんのこと。

ダンジョンメーカー精鋭近衛隊敵キャラクターもきっちりと作られています。
初期のラグナロクオンラインを思い出しますね…と言ってどれくらい伝わるか疑問ですが、丁寧に作られていると思います。

浅いような深いような戦略性

若干ルールがわからずに最初は戸惑いましたが、決められたマスに罠やモンスターを配置するだけなのですぐにルールはわかります。
この手のゲームで効率を考えていくと、どうしても最適解に収束しがちなのは仕方がないとして、このゲームでは運の要素も絡んできます。
取得できる部屋やモンスターは運次第なので、最適解に持っていくまでにどうしたらよいかを常に考える必要があります。
罠を多くする?モンスターを多くする?
罠をどう組み合わせて乗り切る?
手持ちのモンスターをどう配置する?
先々のことまで考えて戦略を練らないと長く生き残ることができません。
もちろん「ぼくのかんがえた最強のダンジョン」を作るという楽しみ方もあります。

ダンジョンメーカー激戦後半になると攻めてくる敵の数も多くなり、画面はかなり賑やかになりますね。

問題点

褒めてばかりでしたが、いくつか気になるところもあります。

説明不足

このゲーム、理解していくとどんどん面白くなるんですが、最初の基本的なルールの説明が不足しているように感じました。
マスに配置できる部屋には大きく分けて3種類あるのですが、最初はピンとこないんです。(厳密には神壇も入れると4種類)
1.罠
→その名の通り罠。ダメージや状態異常を与える
2.戦闘
→モンスターを配置できる部屋
3.機能
→設置したマス自体に機能はないが、設置することで特定の効果を得られる
一応説明はあるのですが、あれー?なんでモンスターをマスに置けないんだろう?みたいな感じになります。
何度も繰り返しプレイて覚えるゲームだから!といえばそれまでですが、最初にもう少し丁寧な説明があっても良かったかなーと思います。

翻訳があやしい

あくまで「あやしい」レベルで言わんとしていることはわかるので、ゲームを進める上で大きな支障はありません。
ただ、微妙にわかりにくかったりするのはこの辺りにも原因があるような気がします。

ダンジョンメーカー鬼札の説明

例えばこの鬼札の説明、モンスターが倒れるたびすべてのモンスターにダメージって踏んだり蹴ったりじゃないか!みたいな誤訳があるんですよね。
こんな感じで説明におかしなところがあったりして、効果がプラスなのかマイナスなのかわからなかったり。
どうでもいい細かな部分の話をすれば、味方が見方になっていたりとか。
「神壇」「遺物」「勇士」「権能」などもわかるんですが、ふさわしい単語ではないと感じます。味があるといえばそういう風に見ることもできますが。

UIに使いにくいところがある

ダンジョンを拡張後にマスに部屋を設置するときや、モンスターを配置するときに一度どこかのマスをタップしてしまうと、端までスクロールできなくなるのが意外と苦痛だったりします。
魔王部屋にモンスターを置きにくかったり、その手前のマスに部屋やモンスターを配置しにくくなったりします。
ダンジョンの拡張は日数を進めてからになってくるので、マスは埋まっている事がほとんどだし、モンスターを配置できる部屋もモンスター数も多いのでなおさらです。
また、モンスターが多くなってきたときに、目的のモンスターを探すのが大変です。
再配置するときや合成、魔王のレベルアップなどのときです。
並べ替え機能はついているのですが、ソート順も指定できるとだいぶ違うんじゃないかと思います。

まとめ

翻訳やUIはこれからのアップデートで改善されていくと思いますし、ゲーム自体の面白さを損なうことはありません。
むしろ「ドン勝」のように変な翻訳から生まれる面白さみたいなものもあるので、このままの方が良い部分もある気がします。

ドット絵と微妙な翻訳のせいもあってか、独特な世界観を醸し出しているのがまたなんとも言えません。
ゲームとしても秀逸なので、シミュレーションゲーム好きならぜひ一度プレイしてみてもらいたいゲームです。
有料のアプリ(AppStore 360円/GooglePlay 310円)ではありますが、購入するだけの価値は充分にあります。
死亡と復活を繰り返すゲームなので、まずは1周遊んでみて、最初の関門100日突破を目指してみてください。時間が溶けます。

 

 

おもに みみみ

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