[レビュー]アークナイツ
中華ゲーにありがちな独特UIで最初はとっつきにくいですが、ゲーム自体はなかなか手応えもあり面白いです。
細かなキャラクター設定と硬派なストーリー
キャラクターは強弱や攻撃タイプの単なる記号としてではなく、細かな設定まできちんと作り込まれています。
よくあるプロフィールからバックグラウンドまで
イラストはもちろん、キャラクターごとのプロフィールだけではなく、バックグラウンドまできっちり設定があります。
詳細なキャラクターの相関図も完備されていて、丁寧に世界観が作られているのがよくわかります。
見た目は 人の人外キャラクターたちのストーリー
キャラクターは人間の外見ですが、ケモノや天使がいたりします。ケモミミやツノがついていたり、尻尾や羽がついているキャラも。
ステージ間で展開されるストーリーもきちんと作り込まれています。
ストーリーパートなのですが、文字が小さいのとiPhoneだとホームバーと被ってしまうのは残念です。
全体的に重たい空気感で、細かな設定に裏付けされた重厚な雰囲気です。
可愛らしい外見にガチのTD
可愛らしいキャラで戦うTD部分も見た目に反してなかなか骨太です。
戦闘はSDキャラで
TD部分ではSD化された可愛らしいキャラクターが戦います
SD化されたキャラクターも耳がピコピコしてたり、歌を歌うキャラがいたりとここでもかなり作り込まれていて凝っています。
キャラクターに対する熱量がすごいですね…
戦闘画面のUIも気になるところがあり、キャラアイコンが下側に並んでいるのですがこれをドラッグして配置します。
その操作自体は問題ないのですが、アイコンの位置が下にありすぎてiPhoneだとホームバーが反応してアプリ切り替えが発動しちゃうことがよくあります。
あと、最初のうちは画面の拡大/縮小や角度を変えることもできないのもなんでかなーと感じました。こちらはプレイしているうちに気にならなくなりましたが、もっと拡大してSDキャラを見ることができても良いのになー
攻略法は無数にある
さて、肝心のTD部分ですが、いわゆるガチャで手に入れた手持ちのキャラクターの育成具合、配置コスト、マップの特徴や敵の種類といった要素が絡むことで、手持ちの戦力をいかに上手く編成して使うかがカギとなってきます。
私の中でTDといえばDesktopTDが真っ先に思い浮かびますが、同じTDというジャンルでもDesktopTDとアークナイツでは全く別のゲームとなっています。
単なるジョブにとどまらないキャラクターごとの特徴と、マップ上での配置方向があるので予想外の方法で攻略できたりもします。
単なるユニットとしてではなくキャラクターを使うので、お気に入りを使うのも良いし、低レアを育成してクリアする、高レアに頼るなど単に効率を追求する以外の楽しみ方もあります。
高難易度のマップではどうしてもメンツが絞られてくるのは避けられませんが、それでもキャラクターを中心にゲームが構成されている感はかなり強いです。
その他の要素も多いがわかりにくいものも
やや多すぎてわかりにくい部分もありますが、TDだけでは間が持たないので良いと思います。
基地
基地とまとめてしまうとそうでもなさそうですが、この基地機能だけでもできることが多くあります。
・製造~貿易(製造したものを販売する)
・加工(育成アイテムなどを作れる)
・捜索
・休息
などなど。
基地の構成も製造施設を多めにするといったカスタマイズもわずかではありますが可能です。
ルーム
基地内の要素として休息所があり、部屋の中をカスタマイズできます。
配置した家具によって快適度が変わるのはアズレンと同じですね。
ただしこのルーム機能、ものすごい使いにくい。
あれこれ配置し始めると、選びたいオブジェクトを選ぶことができなくなります。俯瞰できれば良いのですが、微妙なカメラアングルなので奥の方に配置したオブジェクトが非常に選びにくい。
ここでもUIが足を引っ張っている印象です。
随所にあるわかりにくさ
今までもUIのわかりにくさや使いにくさを挙げてきましたが、任務も最初は戸惑いました。
デイリーの任務はたくさんありますが、全てをクリアすることはできません。
できない、というよりする必要がありません。
任務をクリアすると塔のスタンプ(?)がもらえて、スタンプを集めるとアイテムがもらえます。
アイテムをすべてもらうと任務を進められなくなります。アイテムがそれ以上もらえないので進める必要もなくなります。
あまり馴染みがないので、最初はなんで全部クリアできないのかがわからずに戸惑いました。
その他にも求人(いわゆるキャラクターのガチャ)もプレイしていくと理解できるのですが、最初はよくわかりませんでした。
基本的にできること、やる項目が多いうえに、馴染みがないシステムのため最初は戸惑います。
まとめ
独特なUIの上にプラットフォームによっては操作しにくい箇所がありますが、そこを乗り越えてしまえばゲームとして面白いし、キャラ愛にあふれています。
課金に対する圧も弱く、低レアのキャラクターでの攻略も可能ですし、理性(いわゆるスタミナ的なステータス)の回復も序盤は必要ありません。
Lvがどんどん上がり理性が回復するので続けてプレイできます。
ゲームの流れが掴めるまでは課金する必要はなく、テンポよく進められます。
どうしても欲しいキャラがいる場合は覚悟が必要になりますが、 スキン(キャラの衣装)や理性回復程度なら課金しなくても大丈夫。
いわゆる秘書の変更もできて、衣装の変更も反映されます。
イラストもいい感じのものが多いです。