[レビュー]GEO ゲーミング完全ワイヤレスイヤホン
色々なものを売ったりレンタルしたりしているGEOから超低遅延の完全ワイヤレスイヤホンが発売されたので早速買ってみました。
基本スペック
お値段は店頭で3,980円+税。
どうでも良い話ですが、カプリコが安かったのでつい一緒に買ってしまいました。
さて、外箱で基本スペックをチェックしてみます。
パッケージデザインから漂う中華イヤホン感がすごいです。
写真もフォトショでイヤホンだけ合成しました!って感じ。
堂々と超低遅延モードを搭載と書かれており、遅延は65msとのこと。
Bluetoothで超低遅延といえばaptX-LL。
aptX-LLの遅延が40msなので、数字の上ではほぼ変わりありません。
ちなみにaptXじゃなくても超低遅延なのがウリのRazerのHammerheadは60msなので僅差です。
裏面。
ハンズフリーや音声アシスタント対応といったBluetoothイヤホンとしての基本的な機能は備えています。
BluetoothはVer.5.0なので、現状の最新ですね。
防水はIPX5なので、シャワーはちょっと微妙なところですが、運動をしながら使う分には問題はなさそうです。
対応コーデックはSBCのみで、AACにもaptXにも対応していません。
どんなデバイスでも同じ使用感といえば聞こえが良いですが、低遅延以外は可もなく不可もなくですね。
内容物・付属品
本体はもちろんのこと、付属品を確認してみます。
イヤホン左右、充電ケースの他に充電用USBケーブル(MicroUSB)、交換用イヤーキャップに取説が入っていました。
充電ケーブルがMicroUSBなのは残念です。まだMicroUSBを使う機器は多くありますが、Type-Cだったら嬉しかったですね。
取説は日本語のみで、必要十分な内容です。
イヤーキャップはイヤホン本体にMサイズが最初から付いていました。
使用感
左右分離型のイヤホンだとどれも同じようなものですが、パッと見だと左右の区別がつきにくいです。
本体の内側にL/Rの記載はありますが、ケースから外さないと見られません。
ケースへの収納については、ちゃんと左右で決まった場所にしか収まらないので慣れれば問題なさそうです。
外観はマットで落ち着いたデザインです。
ケース、イヤホンどちらにも変なロゴや謎の意匠はなく、シンプルで普段遣いでも大丈夫そうです。
充電ケースは磁石でカチッと閉まりますし、イヤホン本体も磁石でカチッと収まるので使い勝手も良いです。
収納すれば自動で充電され、特に意識することはありません。
ケース側の電池残量がわからないのが難点ですが、イヤホンに最大5回まで充電できるようなのでそれほど気にすることもないかと思います。
ペアリングは左側のイヤホンをケースから外すと自動で開始され、端末側でSWE300T5を選択するだけでペアリングが完了です。カンタン。
一度ペアリングすれば、次回からは自動で接続されます。
恐らくデバイス1台での利用を想定しているのかと思いますが、別のデバイスと接続するはペアリング済みのデバイスから登録を削除して登録し直すという手順が必要になります。
この辺りはイヤホンというよりもデバイス側の使い勝手にもよるので、複数デバイスを切り替えて使う場合は不便です。
使ってみた
それでは実際に使ってみた感想を。超低遅延65msの実力や如何に。
ちなみに接続直後は毎回通常モードになっているので、低遅延のゲーミングモードに切り替えるのを忘れずに!
これデフォルトがゲーミングモードじゃダメなんですかね?
iPhoneXR
先日交換されてきたXRでお約束のデレステにて試してみました。
かなり遅延は小さいのですが、タップ音がズレます。
周囲の環境にもよるかもしれませんが、時々プツプツ途切れます。
曲とノーツの遅延はわずかで調整すれば問題ありませんが、タップ音が遅れます。
タップ音なしでプレイすると違和感がありませんが、タップ音ほしいですよね…フィードバックの薄いゲームは面白くありませんし。
ゲーム自体はタイミング調整で許容できる範囲なので、慣れればなんとかなるかなぁというレベルです。
RazerのHammerheadとほとんど同じです。
最近ちょこっとプレイしている音ゲー、Tone-Sphereでも同じですね。
曲とノーツはズレなくて、タップ音だけ遅れます。
音ゲーに関してはタップ音なしで気にならないなら大丈夫です。
他にマリオカートツアーを試しましたが、こちらは問題ありませんでした。
iPhone7
なぜiPhone7で試したのか?
対応しているBluetoothがVer.4.0だからです。
結論は遅延がひどくてゲームはキツイ。
デレステやバンドリで試しましたが、XRよりも遅延が大きくなります。個人的な感想になりますが、調整しても厳しい。
やはりVer.5.0対応のデバイスじゃないと低遅延を活かせないようです。
もちろん、遅延が気にならない用途なら全く問題ありません。
PC
すでに結論は出ている気がしますが、気になる遅延はありませんでした。
APEXやVALORANTで使ってみましたが違和感はありませんでした。
私がヘタッピだからかもしれませんが…
音質
音質に関しては普通。普通ってなにと比較して普通だよって話もありますが、値段相応でしょうか。
全体的にややこもって聞こえ、低音は特にこもって感じます。
ヴォーカルや音声などは比較的クリアに聞こえるので、ポッドキャストやゲームでは問題なさそうです。
ゲーミングってくらいなので、そういったチューニングなのかもしれません。
私の場合は音質を期待するというよりは、低遅延であることを期待しているので音質に関しては別にどちらでも…といった感じ。
良い音で聞きたい場合は、素直にAACやaptX-HDなどのコーデックに対応したイヤホン&デバイスを使いましょう。
まとめ
機能も含め使い勝手が良く、お買い得感は強いです。
RazerのHammerheadの廉価版と言い切っても良いでしょう。デザイン的にも。
低遅延モードでは電波の飛びが悪くなるようなので、周囲の環境の影響を受けやすくなるのが難点ですが、誰でも確実に体感できるレベルで低遅延になります。
デザインもスッキリとしていて控えめなので普段遣いでも大丈夫。
ゲオの店舗で購入できるので入手もしやすく、何かあっても店舗に持ち込めるのは強みです。
Amazonで中途半端な中華イヤホン買うなら、ゲオで買ったほうが良いでしょう。この製品以外にも安価なBluetoothイヤホンも多数ありました。
気になる点としては、カナル型なので耳の形によってはいわゆる「うどん」が変な方向を向くかもしれません。私の場合はだいぶ攻撃的な方向になります。
この表現でうまく伝わるでしょうか…