「少女終末旅行」を見終えた感想(前編)

原作未読でAmazon Primeで全話一気にみました。

第一印象

かなりざっくり説明すると、ディストピア後のポストアポカリプスな世界で少女2人が旅をするアニメです。
書いていて自分でも意味がよくわからない感じが何とも言えないです。良いですね。


とりあえず、ケッテンクラートがかわいい。とてもかわいらしい。
見ていて思ったのはケッテンクラートのプラモ作りたい!でした。
実際にはプラモを買ってすらいませんが…

…さて、感想ですが、私の序盤の印象は怖いというか不安な気持ちになりました。

わずかな登場人物

このアニメ、登場人物がすくない。
ほとんどチトとユーリの二人だけしか出てきません。
この二人の日常を描いた、と書くとほのぼのしているように思いますが、日々食料を求めて誰もいない無機質な世界を二人が旅をする…と書くと一転してシリアスな印象になります。
食料を奪い合って銃を向けるシーンでドキッとさせられたり、わりと暴力的にポカポカ殴ったりするあたりは二人の関係性が良くわからない序盤では、何だこれ…的なワケわかんなさがあります。
このあたりが言いようのない恐怖感につながっているのかもしれないのですが、話が進むにつれてチトとユーリの関係性がわかってきて、明るさとか前向きさが見えてきてがぜん面白くなっていきます。
びうの回とか、雨だれの歌が流れるエンディングの回とか心が暖かくなりますよね。

数少ない人類の登場人物であるカナザワとイシイも、ちょっとクセがあって魅力的です。
大人のカナザワとイシイには具体的な目標があり、ただ目標達成のためだけに生きている風に見えます。
何があるかわからないけど、とりあえず上を目指すという漠然とした目標に向かって旅をしているチトとユーリとは対象的です。
この二人との出会いは、この絶望的な世界ではどちらの生き方が幸せなのかな…とふと考えさせられます。
そういえばチトとユーリも対象的な性格をしていますよね。

鮮やかなコントラスト

対比は登場人物の属性だけでなく、緻密に書き込まれた背景とデフォルメされたキャラクターもコントラストが強くて印象に残ります。
話を通して生き物(有機物?)はデフォルメされていて、生きていない物(無機物?)は対象的に緻密に描かれていて、なにか線引があるのかな?と考えさせられます。
キャラクターはもとより、サカナ、ヌコ、エリンギもデフォルメされた姿ですが、ケッテンクラートも含めて武器や建物などはリアルですよね。
(人類以外は想像上の生き物なのでああいう姿なんだろ!と言われると身も蓋もありませんが…)

長くなったので後編へ
後編はこちら

おもに みみみ

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