「レディ・プレイヤー1」を観た

レディ・プレイヤー1

ゲーマーでアニメ好きなら外せないであろう話題の作品ですね。
子供と二人で観に行ってきました。
公開されたばかりなので、できるだけネタバレが無いようにします。

高度なVR技術が開発された少し未来のお話。
SAOとかビルドダイバーズみたいに特定の世界観はなく、なんでもアリなVRの世界。
VRの世界(システム)は「オアシス」。
序盤は荒廃した現実世界とキラキラしたオアシスの世界の対比がくっきりと描かれますが、物語が進むに従ってだんだん現実とオアシスでの関係が交わり合ってきます。
厳しくつらい現実と、なんでもできる空想の世界。オアシスの中だけの関係。
オンラインゲームをやったことのある人なら、序盤は共感できると思います。
オンゲーの世界の住人になる感覚、と言われてピンとくる人は主人公にも感情移入しやすいんじゃないでしょうか。

序盤も結構他の映画へのオマージュがあったりして、ニヤリとしてしまうシーンが多くありますが、後半はいろんなキャラクターや版権モノ、有名シーンがこれでもかっ!と出てきて一気に盛り上がります。
映画館で一度見ただけではたくさん見落としているだろうなーというくらいに満載です。ちょっとした仕草やセリフにまで散りばめられた小ネタが多くあるので、うっかりしてると見落としちゃいます。
オマージュ、とは言えないかもしれませんが、物語で主人公サイドと敵対する組織は呼び名から推測するに多分アソコのことだよね…という感じ。
やってることは誇張されているけど、アソコとかアソコの企業も想起させます。
その辺も考えながら観ると感慨深いモノがありました。

オアシス内での映像はゲームっぽさを残したところもあり、アバターのテクスチャのテカり方などは少し前のゲームキャラっぽいです。
反面、背景やその他のオブジェクトはリアルに描かれていて、現実世界にゲームのアバターが存在しているような印象を受けました。
すげーキレイ!とか幻想的!といった印象はありませんでしたが、物語の中での現実と仮想の区別がつかなくなるような説得力のある映像でした。

ストーリ全体としてはややご都合主義的なところがあったり、説明不足が過ぎるところもあります。唐突に話が進んで、結局何だったんだあれは?的な疑問が多く残ります。
各登場人物の背景があまり詳しく描かれないので単純に楽しめる部分もあるのですが、少し物足りなさも感じました。

あと、私は字幕版と吹替版があればだいたい吹替版を観るんですが、この作品の吹替版はとても良いです。字幕派の人にもオススメしたいです。
良いところに声優さんをキャスティングしているので、そこも楽しめます。キャスティングにも遊び心があって良いですよ!

我が家の場合は子供もゲーム好きで、昔のゲームやアニメの知識が多少なりともあるので一緒に楽しめましたが、どちらかというと大人、特にオッサンに向けた作品だと思います。
小学生くらいの子供がみても、元ネタがほとんどわからないんじゃないでしょうか。デロリアンとかアキラのバイクとか知らないでしょう…
ゲームやアニメが好きな良い大人がみると、とても面白い作品だと思います!

さて、今回、TOHOシネマズに行ったんですが、最近の映画館ってひどくないですかね。
開演時間となってから本編が始まるまでに10〜15分位、嫌というほど別の作品の宣伝を観させられて、かなりウンザリしました。
なぜお金を払って観ているのに、興味のない宣伝を見させられなきゃならないのかな?
そんな他の映画のことはどーでも良いから早く始めろや!

私にとっては宣伝は全く頭に残っていないし、悪い印象しか受けませんでした。
そもそもTVCMやネットにあるようなモノと同じの垂れ流しても意味ないと思うんですけどね。そんなものを観にきてるわけじゃないんだし。
映画業界も大変なのかもしれませんが、もう少し顧客の方を向いて欲しいなー

おもに みみみ

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