中国のゲーム規制でとばっちりを食うのは?

中国の新しいゲーム規制ガイドラインが決まったようです。
これによりまずは韓国、次に日本がとばっちりを食うでしょう。
一口にゲームといっても幅が広くなるので、ここではスマホゲームに絞って考えてみます。

中国のゲーム規制ガイドライン

新しい規制ガイドラインでは、バイオレンスな表現やギャンブル、ポルノに関する厳しいガイドラインとなっているようです。

中国の新しいビデオゲーム規則では「血」「死体」「麻雀」「ポーカー」「ポルノ」が禁止される – GIGAZINE

他にもガチャの天井明記や、未成年プレイヤーのゲーム内での結婚システムなども規制対象の模様。

【規制情報】中国政府ゲーム内の出血や結婚システムなどを禁止!ガチャは獲得までの実施回数明記を規定! | 中国ゲーム 日本語情報サイト[ゲーム大陸]

もともと中国メーカーのゲームはあまり露骨なガチャはないので、その部分に関して影響は少なそうですが、アズレンやドルフロの製造がどのような扱いになるのかはわかりませんね。

お隣韓国の事情

韓国では中国産スマホゲームが市場を席巻しているようで、韓国のスマホゲーム業界は苦戦しているようです。

中国のゲームが韓国市場を席巻=韓国ゲーム産業は競争力失い…|レコードチャイナ

韓国で中国のゲームアプリが大人気、トップ20のうち16本が中国製―中国メディア (2018年4月7日) – エキサイトニュース

4/24のPlayStoreの韓国ゲームセールスランキングを見てみましたが、Netmarble、NEXON、NCSOFTなど韓国メーカーがランキングのほとんどを占めていました。年間だとまた結果が違うのかもしれませんが。
あと、韓国では荒野行動よりもPUBGの人気が高いですね。さすがお膝元。
余談ですが、FGOって韓国だとNetmarbleがパブリッシャーなんですね。知りませんでした。
さらに余談ですが、GRAVITYの名前があって懐かしかったです。
…さて、中国のゲーム規制により、中国メーカーがターゲットを中国から韓国へとシフトした結果、韓国ゲーム市場で中国産ゲームが存在感を増しているのは確実にありそうです。
当然、日本へもやってくるわけですが、韓国メーカーも玉突きで日本へとシフトする流れも出てくるでしょうから、日中韓の三つ巴の争いが起きることは明らかです。

日本における中国、韓国産ゲーム

日本では今のところ中国、韓国メーカーのゲームはセールス上位にポツポツと見かける程度です。
国産ゲーム/コンテンツへの強力な支持基盤と文化的な違いや国の持つイメージなどが障壁となっているのかもしれませんが、着実にその存在感は増しています。
日本においては荒野行動のようなPvPのFPSは流行らなそうですがセールスは良好、アズレン、ドルフロのように国産ゲームのようなものもあります。

日本国内IPであったラングリッサーが中国パブリッシャーからリリースされるなど、一見、中国産ゲームとは思えないものもあります。
また、韓国のスマホゲームもリネージュや黒い砂漠、メイプルストーリーなど、もともと韓国メーカーの得意だったMMORPGをスマホへとシフトして日本市場へと流れ込んできています。

今後の予測

今以上に中国、韓国メーカーのアプリが日本国内でもプレイされるようになるのは間違いありません。すでにその流れはセールスランキングを見ても明らかです。
中国、韓国メーカーの展開は早く、広報に力を入れるので認知度も高く、リリース直後に一気に広がる傾向が強いです。
しかし、現時点での国内ゲーム事情を見ている限りでは、まだ大きな脅威とはならないでしょう。
日本のスマホゲーム市場の特殊性もありますし、私も中国メーカーのゲームをいくつかプレイしましたが、先入観を抜きにしても何かが違う。
具体的にどこがというのは難しいのですが、国産アプリに近いアズレンやドルフロでも、UIや演出、ストーリー上の表現などに微妙な違和感があります。
本当に面白いゲームだと違和感も何もかも、面白さの暴力でねじ伏せられる感じ(洋ゲーの大作に多い)ですが、今のところそういう感覚の中国、韓国メーカーのゲームはありません。日本メーカーのゲームでそこまでのものがあるかと言われると少し考えてしまいますが…
デベロッパーは日本でパブリッシャーは中国だとか、もともとは日本のメーカーだけど資本は中国みたいなゲームもきっと出てくるのでしょう。知らないだけでもうあるのかな?
数年後のスマホゲーム市場がどうなっているか、楽しみです。

最後に

今のセールスランキングを見ると、中国メーカーのゲームは誰もが認めるようなパクリゲームやユーザーを騙すような広告を打ったりするような会社のゲームがあり、それらがランキング上位に入っています。
こういった負の要素が大きいゲームが早いスパンで淘汰されるよう、私も含めユーザーの質を上げることも必要なのかもしれません。

おもに みみみ

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