ソフトバンクに続きドコモもクラウドゲーミングサービスを提供
5G開始を受けたクラウドゲームサービスと言えば、ソフトバンクはNVIDIAと組んでGeforce NOWを展開していますが、ドコモも似たようなサービスを開始するようです。
ドコモ、クラウドゲームサービス「dゲームプレイチケット」を提供開始 – ケータイ Watch
始まる前から終わってる
結論を先に書いていしまいましたが、これ使う人いるんでしょうか…
Geforce NOWとの違いは、dゲームで購入したコンテンツしか遊べないところでしょうか。
そうなってくると遊べるコンテンツの質が成功のカギとなりますが、現状で発表されているのは下記タイトルとなっています。
FINAL FANTASY XIII | 1891円/3年 |
信長の野望·創造with パワーアップキット | 7273円/3年 |
英雄伝説空の軌跡FC | 1891円/3年 |
四家麻雀「和(なごみ)」 | 1000円/3年 |
銀星将棋風雲龍虎雷伝最強版 | 1500円/3年 |
あそんでまなぶ! | 300円/3年 |
PHOTON3(フォトン・キューブ) | 636円/3年 |
ローマの建設Cradle of Rome | 300円/3年 |
アルファディアジェネシス | 1000円/3年 |
ゴー!ゴー!牧場2 | 300円/3年 |
アメリーズ・カフェ | 300円/3年 |
2048 | 300円/3年 |
これだけ…ですか。しかもこのラインナップ。
今春に「真・三國無双8」を4kで配信するようですが、スマホの画面で4kって意味あるんでしょうか。解像度的には4kであっても、スマホだとサイズ的に恩恵を受けられるかは疑問。
他のタイトルと比べて信長の野望・創生の7273円というダントツの高さがちょっと笑えますが、正直このラインナップでは厳しいでしょう。
誰が使うの?
おそらくライトゲーマー向けのサービスなのだと思われますが、Geforce NOW以上に遊ぶ価値がありません。
このラインナップを見ると、アクション性の高いものはなく、遅延が致命的にならない無難なタイトルを揃えたようにも思われます。三國無双で真価が問われますが、そんな昔のタイトルを持ってこられても遊びたいかどうかは別の話です。
Geforce NOWほど尖ったサービスではなく、5Gの強みを活かせないタイトルラインナップ。何周遅れなのか考えたくもないような内容です。
ドコモらしいといえばそれまでですが、もっと切れ味の鋭いサービスを提供して欲しいですね。
結局5Gで何も変わらないのではないか?
5Gのウリが低遅延/高速大容量通信で、それを活かせそうなのがクラウドゲーミングくらいしか思いつかないっていうのが現状のような気がします。
あとはせいぜい生配信でしょうか。
オンラインゲームで現在人気のあるタイトルは遅延に対してシビアなゲームが多く、クラウドだとトラフィック部分だけで二重に遅延が発生してしまうので不利なのは否めません。
5Gでそれがどれくらい低減されるのかは気になるところですが、マシンパワーがあるなら直接回線につなぐほうが遅延を低減できるわけで…
クラウド環境でもローカル環境と同じくらいの遅延なら5Gが良いかと言えばそうでもなくて、スマホの小さい画面では没入感に限界があるのでスマホと5Gは相性が悪いのではないでしょうか。これはゲームに限らず映像コンテンツ全般に言えることです。
5Gが活かされるのはスマホ以外なのではないでしょうか。